2025年02月03日 09:44:17
早いものでタイ生活も4月で丸3年となります。
赴任当時と比べれば生活面ではあまり困ることが無い状態になってきましたが、
ここにきて今は非常に困った状態に陥っております。
タイ国内では以前から大気汚染が問題視されておりますが、その問題もいよいよ深刻な状況に直面しております。
その原因は、大気中に漂う粒子状の物質であるPM2.5です。
PM2.5を簡単に言いますと、工場、自動車、船舶、航空機などで燃料が燃焼することによって生じる物質が大気中で光やオゾンと反応することで発生します。
そして、厄介なことにPM2.5は健康被害を及ぼすリスクがあります。
例えば、ぜんそくや気管支炎、肺がんなど循環器系の疾患リスクが増すと考えられており、WHOの報告では、PM2.5が原因で早死にする人は世界で毎年約700万人と発表しています。日本では、1日平均値35µg/㎥以下と定められており、1日平均値70μg/㎥を超えると、自治体から注意喚起が出されます。
しかし、バンコク市内では残念ながら1日平均値150µg/㎥前後と驚異的な数値です。
現在は乾季ということもあり雨が全く降りませんので、空は霧がかった状態が続いております。そこで、先日タイ政府から発表があり、タイ中心部に限り公共交通機関を7日間完全無償化することになりました。
政府の補填費用は、1億4千万バーツ(日本円で約6億3千万円)にもなります。その結果、BTS(電車)、バスの利用者が30%増加し、自動車の交通量は10%程度減少しました。
この対策は一時的な対策に過ぎず、抜本的な解決案でありませんが、
どの程度PM2.5濃度が改善されるのか気になるところです。
私達の日常生活でできることは、外でマスクをするくらいしか対策が無く、
個人的には気休め程度ですが、野菜中心の食生活をしております。
仕事面ではタイ国内の景気は、自動車産業中心に決して良くない状況が昨年より続いておりますが、今できることとして、SDGs、カーボンニュートラル製品の取り扱い商材を増やしてPRに力を入れております。
今回のPM2.5問題でタイ国内全体が環境問題への意識が更に高まり、そしてPRしている商材にももう少し関心を抱いてもらえるような工夫をしながら、全てが良い方向へ向かうよう引き続き頑張りたいと思います。
Y.S.
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