2023年03月02日 10:12:45
昨年の秋にお休みをいただき、新婚旅行でトルコに行ってきました。
トルコと言われても馴染みのない方も多いと思いますが、最近では大規模な地震が起きたり、市街地でテロ攻撃の疑いがある爆発事件が起きたり(私たちの出発の1週間前)と、急に危ないイメージがついてしまった国です。
しかし昨年の夏頃は逆に何も話題は無く、妻から「トルコに行きたい」と告げられた時、私自身、全くイメージが湧いていませんでしたが、調べていくうちにその歴史や文化や自然に魅力を感じ、だんだん旅行の計画が楽しくなってきました。
唯一の気がかりは費用で、歴史的な円安により海外旅行には最も不利な時期だったため、どれだけ出費がかさむことかと内心不安でしたが、なんとトルコは円以上にリラが暴落しており(少し前のガイドブックでは1リラ=約20円だったが、旅行時は1リラ=約8円になっており約半分以下!)、結果、思ったよりお得感のある旅となりました。
そんなトルコの魅力についてご紹介したいと思います。
トルコでは、カッパドキアとイスタンブールの2か所に滞在しましたが
まず最初に訪れたのはカッパドキアです。
カッパドキアという地名はなんとなく知っていても、どんな場所かまではご存じない方も多いかもしれません。カッパドキアは写真のように火山によって作られた奇妙な形をした奇岩群が広がる地域で、その独特の景観はなんとも不思議な光景です。
とても乾燥した地域で、まわりの高低差も激しい場所なのですが、日本の山のように木が茂っていることが全く無く、こんなにも岩肌や地層しか見えない山を見るのは初めてでした。
地面も土ではなく岩や砂ばかりで、ここでは何を耕しても作物には育たないだろうと思えるまさに「荒野」のような場所で、そのため主な産業は、陶磁器と織物(絨毯)だそうです。
(ツアーではその両方とさらにトルコ石関連のお土産屋さんに連れていかれ、どこよりも長い時間滞在することになりました。実際に職人が壷や絨毯を作っているところを見せてもらい結構楽しかったのですが、そこから長い長いお買い物タイムが始まります。)
また、荒野とはいってもそれなりに草木が生えている場所もあり、岩と草木のコラボレーションがとても美しかったです。
奇岩は積み重なった溶岩や火山灰が、雨などによって柔らかい部分が流れ去ってできる形状だそうです。そのため、下の部分が流されて上に大きな岩が残ることがあるので、キノコのような形状になり、別名キノコ岩とも呼ばれるそうです。
その究極の形ともいえるものが下の写真ですが、今回の地震でこの岩が落ちていないか本当に心配です。
なお、カッパドキアにはこの独特の風景の中を気球が飛ぶという、最高に映えるアクティビティがあるのですが、滞在中は天候の影響で気球は飛びませんでした。とても残念ですが、そんな人たちのために用意された気球と一緒に写真が取れるスポットが下の写真です。(本物はぜひ検索して調べてみてください。)
カッパドキアに3日ほど滞在した後、イスタンブールに移動しました。
イスタンブールは歴史が古く、かつては東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都だった所がオスマン帝国に征服されるなど、様々な歴史を経て多様な文化が入り混じった場所です。
トルコはイスラム教のため街中にモスクがあります。(トルコ語でジャーミィと言います。)
中でもアヤソフィアというモスクが有名ですが、アヤソフィアは元々キリスト教の聖ソフィア大聖堂がオスマンに征服された後にイスラム教の礼拝所に改造されたもので、ところどころにその名残を感じる壮大な建築物です。(無理やり上からアラビア文字を貼り付けられています。)
モスクは外から見るとこんな感じです。周囲に四本細い柱がありますが、これはイスラム教のお祈りの時間になると、そこからお経のようなものを流して周りに知らせるためのものだそうです。昔は本当に人が声を出していたようですが、最近はスピーカーを使っているとのこと。
地理的には、イスタンブールはボスフォラス海峡という地中海から黒海に抜ける海峡に面しており、海沿いのとても景色が美しい街で、街でありながらリゾート地のようでもあります。
イスタンブールは2つのエリアがあり、歴史的な街の旧市街と商業が発達した新市街があります。
旧市街は街中に歴史的な建造物があるので、散歩するだけで美術館の中にいるような素晴らしい街です。(私の個人的すぎる感想ですが、西洋のバンコクといった感じで、歴史ある西洋の趣がある一方で、市場の雰囲気や人々の活気についてはタイのごちゃごちゃ感があります。)
新市街は前述の爆発事故が起きた場所ため最初は近寄らない予定でしたが、現地ではテロへの警戒態勢などは無くいたって平和な雰囲気だったため、他の観光客と同じように新市街にも足を延ばしました。
新市街は旧市街とは雰囲気が変わり、小綺麗な落ち着いた印象です。モダンな建物が多くなりますがやはり昔からの建造物も点在し、こちらも散策していて飽きませんでした。
新市街には路面電車で行くことができます。路面電車はどこまで乗っても定額のようでしたが、切符はなぜか3回分を1セットで買わなければならず、微妙に使い切れないように設計されています。
よくトルコは親日と言われますが、ホテルの方やガイドの方が親切だったのはもちろん、街中でも日本人だとわかると日本語で話し掛けてくるトルコ人が何人かいました。日本人観光客が減っている中、日本語の練習をしたかったのかもしれませんが、気さくに話しかけて色々教えてくれたり、中にはチャイをご馳走してくれようとしたり、とても親切です。中には、記念になぜか一緒に写真を撮ってほしいと頼んでくる男性二人組もいました。(あれは今でも理由がよくわかりません。)
ということで、長くなりましたがここでは書き足りないくらいトルコはとても素晴らしい国ですので皆様も機会があればぜひ旅先の候補の一つとして、ぜひ訪れてみてください。
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